トランクルームを借りると荷物を保管しやすくなりますが、その便利さは収納の仕方によって大きく変わります。やみくもに置いていくと、使いづらくなるので気を付けましょう。適切な手順や荷物の種類を考慮して収めていくことが大事なポイントです。トランクルームの使い勝手が良くなるように、この記事では収納のコツや注意点について説明します。
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トランクルームに収納する基本的な手順
快適にトランクルームを利用したいなら、適切な方法できれいに収納していくことが重要です。それを可能にする基本的な手順を以下に解説します。
保管する荷物がどれだけあるか把握する
最初のステップは、トランクルームで保管しようとしている荷物を正確に把握することです。これから収納する予定のものをリストアップすることから始めましょう。見落としがないように、何がどれくらいあるのか具体的にチェックしていくことが大事です。そうすることで、トランクルーム内における荷物の適切な配置をイメージしやすくなります。また、収納した内容をリストで調べられる状態にしておけば、トランクルームに置いたかどうか思い出せない荷物があるときに便利です。リストを見るだけで、家中を探し回るような無駄なトラブルを回避できます。
収納グッズを使って収納していく
リストアップが終わったら、うまく収納グッズを使いながら荷物をトランクルームに収めていきましょう。収納グッズの種類はたくさんあり、スペースを有効活用できるものが特に重宝されています。たとえば、スチールラックがあれば、上のほうの空間も保管場所として利用できるようになります。小物は収納ボックスにまとめてから、ラックの棚に積んでいくと良いでしょう。なお、収納ボックスのサイズをそろえることもポイントの一つです。そうすると隙間なく積めるようになるので、無駄なスペースが生じることを防げます。
中身がわかるようラベリング
次は、荷物を入れた箱やケースにラベルを貼っていきます。これは中に何が入っているのか把握できるようにするための処置です。箱の表面などに直接書いても構いませんが、ラベルであれば中身が変わったときに貼り替えるだけで対応できます。ラベリングの手間も省略したいなら、中が見える透明の箱やケースを使用しましょう。なお、仕上げとして、トランクルーム全体の見取り図を作っておくのが得策です。見取り図があれば、何をどこに保管しているのか容易にわかるようになります。荷物を取り出す際の労力を減らす工夫として効果的です。
アイテム別の注意点
トランクルームを使うなら、保管するアイテムの種類を意識することも大事です。なぜなら、種類ごとの特徴によって適切な収納の仕方が異なるからです。ここでは、アイテム別に考慮したほうが良い注意点を紹介していきます。
洗濯機や冷蔵庫
トランクルームで洗濯機や冷蔵庫などを保管するなら、衛生的な観点から対策しなければなりません。洗濯機に関しては、専用クリーナーを用いて槽内のカビを除去しておくことがポイントです。収納の数日前に洗濯機の使用をやめ、水をしっかり流し出したうえで乾燥させます。十分に乾いたら、手が届くところはすべて除菌しておきましょう。また、冷蔵庫も数日前には電源を切って霜を取り除く必要があります。食品の汚れが残っていると雑菌が繁殖するので、きれいに掃除することが欠かせません。目に見えない細かな栄養素が付着している場合もあるため、ていねいに拭き取ることが大切です。作業が終わったら湿気が残らないように乾燥させます。
衣類や布団
衣類や布団は保管中に傷みやすいので注意しましょう。衣類は事前に洗濯が必要であり、衣装ケースに収めるのはよく乾かしてからです。衣装ケースに入れるときは、防虫剤を添えることも忘れてはいけません。ハンガーラックを用意すれば、シワができることを予防できます。また、布団もあらかじめ水分や汚れを除去しておくことが重要です。そのため、天日干しやクリーニングを実施してから収納します。布団がスペースをとりやすいという問題については、圧縮袋を活用して体積を小さくすることで対策が可能です。
書籍類
書籍は湿気によって劣化が早まるため、収納に段ボールを使うことは適切ではありません。なるべく湿気の影響を小さくしたいなら、水分の侵入を防ぎやすいプラスティックケースに収めましょう。また、一般的に書籍は保管する量が多くなりがちなので、目当てのものを探しやすくするための工夫も大切です。基本的な工夫としては、手に取らなくても判別できるように、タイトルを上に向けて並べることが挙げられます。さらに、シリーズや著者といったカテゴリによって分類するなど、わかりやすいルールを設けて整理しておくと見つけやすいです。
トランクルームに収納する際のコツ
トランクルームを最大限に活用したいなら、以下に挙げるポイントにも注意しましょう。収納する際のコツを4つ解説するので、利用前にきちんと把握しておくことが理想です。
使用頻度の高いものを前に置く
トランクルーム内の配置は、使用頻度を考慮して決めなければなりません。あまり使わない荷物は奥に置かないと、よく使うものを取り出す際に邪魔になるからです。そのようなリスクを避けるため、使用頻度の高さに応じて手前から配置していきましょう。また、手前にあるものほど移動させる機会が多いため、キャスター付きのキャリーにのせておくと便利です。奥のものを取り出したいときも、アプローチに必要なスペースをスムーズに空けられます。
通路を確保する
通路の確保もトランクルームを活用するコツです。全体のスペースが1帖程度なら通路を設けなくても大丈夫ですが、2帖以上に及ぶなら必須といっても過言ではありません。歩けるだけの余裕がないと、荷物の出し入れに時間がかかってしまうからです。したがって、利用する際の動線をイメージし、最低限の通路は用意するようにしましょう。ラックなどを設置する際も、動線を踏まえたうえでレイアウトを考えることが欠かせません。また、火災などのトラブルが起こったケースも想定し、確保する予定の通路ですみやかに脱出できるか検討することも大事です。
転倒対策をする
ラックや積み上げた荷物について、転倒防止対策を行う必要があります。それらが倒れたり崩れたりすると、荷物の破損や利用者のケガにつながりかねません。そのリスクに注意して安全性の高い配置を心がけましょう。ラックの場合、下段に重いものを置いて上段に軽いものを収納すると安定感が増します。荷物を置く際、その下に耐震マットやストッパーをセットすることも大切です。引き出し式収納ケースは振動などによって飛び出す恐れがあるため、あらかじめテープで固定しておきましょう。さらに、結束バンドを使って、ラック同士を連結したり棚と荷物をしばったりすると効果的です。また、キャスターをロックすることも有効な対策になります。
除湿対策もする
前述のように湿気に弱いアイテムもあるため、屋外型トランクルームを使うときは、しっかり対策をしなければなりません。外部から入り込む湿気に注意し、壁から少し離れた場所に荷物を置いたり、すのこを床に敷いて風通しを改善したりする配慮が不可欠です。トランクルーム内に除湿剤をセットし、ケースにも乾燥材や防虫剤を入れ忘れないようにしましょう。また、湿気がこもらないようなペースで空気を入れ替えることも重要です。そのため、換気を目的として定期的に訪れることも主要な対策といえます。
ドッとあーるコンテナなら収納アドバイザーに相談可能
トランクルームを快適に使いたいなら、ラックなどの収納グッズを活用して利便性を高めることが大切です。とはいえ、具体的にどのように工夫すれば良いのか分かっていない利用者も少なくありません。ドッとあーるコンテナなら、ほとんどのスタッフが収納アドバイザーの資格を取得しているので、効果的なアドバイスを期待できます。トランクルームの収納について悩んでいるなら気軽に相談してみましょう。