海外赴任や長期出張が決まったときに、「家具や家電はどうしよう」と悩む人は多いのではないでしょうか。留守中ずっと家賃を払い続けるよりも、家財道具をトランクルームに移した方が安く済むことは少なくありません。しかし、洗濯機などの家電製品は「トランクルームに預けられるの?」と心配になる人もいるでしょう。そこで、本記事では洗濯機を始めとする家電を、トランクルームに預けるときの注意点を解説します。

トランクルームに洗濯機は預けられる?ほとんどの家電はOK

トランクルームは、借りた人が自由に使えることになっているため、基本的には好きなように使えます。家電の場合、トランクルーム内に収納できるサイズであれば、問題なく預けられることがほとんどです。極端に汚れていてトランクルーム内を汚してしまう可能性があるものや、強いにおいがするもの以外なら、おおむねどんな家電でも預けられます。トランクルームに預けられるものの例としては、洗濯機、冷蔵庫、炊飯器、扇風機、掃除機、テレビ、電子レンジなどが挙げられます。そのため、引っ越しの際の一時保管場所としてトランクルームを選ぶ人も多くなっています。

トランクルームに預けられないものとは

トランクルームは、基本的には自由に使えるものの、預けられないものもあります。トランクルームによって異なりますが、多くの場合、貴重品、危険物、生き物・植物、法律に触れるものなどは預けられません。危険物とは、発火性や引火性があるものや、毒性のあるものを指します。身近なものでは、ガソリンや灯油なども危険物の一つです。家電では、石油ストーブや石油ファンヒーターを預ける場合は注意する必要があります。石油ストーブや石油ファンヒーター自体はトランクルームに預けられますが、灯油が残らないようきちんとケアしましょう。給油タンクに残った灯油は抜き取り、本体に付着した灯油はしっかりと拭き取ってから預けることが大切です。

トランクルームに家電を預けるときの注意点

トランクルームに家電を預けるときには、思わぬトラブルや家電の故障を防ぐために、いくつか注意しておきたい点があります。ここでは、家電を預ける前にチェックすべきポイントを押さえておきましょう。

事前にクリーニングをする

カビによる故障を防ぐためには、トランクルームに預ける前にクリーニングすることが欠かせません。家電の中でも特に気をつけたいのが、洗濯機と冷蔵庫、テレビです。それぞれの正しいクリーニング方法をみていきましょう。

洗濯機

まずは市販の洗濯槽クリーナーを使って洗濯槽を洗浄します。洗濯槽に汚れが残っているとカビや雑菌が繁殖する原因になるため、できれば3回以上、念入りに行いましょう。洗濯機によっては「槽洗浄コース」が洗濯できるものもあります。洗濯槽クリーナーはドラッグストアやホームセンターなどで入手できます。

次に「水抜き」を行いましょう。水抜きとは、給水ホースと排水ホースに残った水を出し切る作業のことです。使用している洗濯機のメーカーや、「縦型かドラム式か」によってやり方が違うため、詳しくはメーカーのサイトを確認してください。水抜きが済んだら、除菌と拭き掃除を行います。さらに、洗濯機の背面に溜まったほこりは、掃除機で吸い取っておきましょう。全体がきれいになったら、蓋を開けたまま1週間ほど乾燥させてください。水分が残っているとカビの原因になるため、十分に乾燥させる必要があるのです。なお、トランクルームで保管する間も、湿気を防ぐために洗濯機のフタは開けておくことをおすすめします。

冷蔵庫

冷蔵庫をクリーニングする場合、まずは取扱説明書にしたがって製氷機を掃除し、電源を抜いておきます。すると、冷却器についた氷が溶けて水受けタンクや水受けトレイに水が溜まるため、溜まった水を捨てましょう。次に、水拭きとから拭きをして冷蔵庫内の汚れを落とします。食べ物から出た汚れが残ったままだと、雑菌やカビ、においの原因になるため、アルコールスプレーを使って冷蔵庫内を除菌するのがおすすめです。全体がきれいになったら、冷蔵庫の扉を開けて1日しっかりと乾燥させましょう。トランクルームに保管する間は、扉を開けて、中に乾燥剤を入れておくと安心です。

テレビ

テレビは画面や外装の汚れやほこりを取り除いておきましょう。通気口やコードの差し込み口などはほこりが溜まりやすいため、掃除機で吸い取ります。画面は、乾いた柔らかい布でそっと拭き取ってください。画面に直接洗剤を吹きかけるのは、たれた洗剤が故障の原因になることがあるため避けた方が無難です。汚れが落ちないときは、1パーセント以下に水で薄めた中性洗剤に布を浸して、固く絞って拭き取りましょう。その後、柔らかい布でから拭きして仕上げます。強くこすると画面を傷つける可能性があるため、力を入れすぎないよう注意しましょう。トランクルームに保管する間は、保護パネルやカバーをかけて画面を保護しておくことをおすすめします。

保管環境を確認する

トランクルームの保管環境を確認しておくことも大切です。湿度が高く、高温の環境で家電を保管すると、カビの発生や故障につながる恐れがあります。トランクルーム内の通気性や、高温になりすぎないことを確認しておきましょう。なお、ドッとあーるコンテナでは、屋外型のトランクルームの場合おおよそ外気温プラスマイナス7度前後になっています。湿気に関しては、通気口や断熱材などで対策を行っていますが、自分で工夫することも重要です。

トランクルームには荷物を詰め込みすぎないようにし、通気口部分をふさがないよう注意しましょう。また、市販の除湿剤を置くのもおすすめです。さらに、家電と床・壁との間に隙間があるほうが、空気が通りやすく湿気がこもりにくくなります。すのこを敷いたり、棚を使ったりして、空気の通り道を確保しましょう。可能であれば家族や友人に依頼して、定期的に換気を行うのもカビ対策に効果的です。

好きなときに出し入れできるか確認する

海外赴任や出張の予定が早まるなど、予定外のタイミングで家電を取り出さなければならない可能性も考えられます。そのため、トランクルームは好きなタイミングで出し入れできるところを選ぶと安心です。ドッとあーるコンテナなら、24時間365日、好きなタイミングで荷物の出し入れができます。面倒な手続きなしにいつでも荷物を出し入れできるため、急な予定変更にも柔軟に対応できるでしょう。

運搬サービスがあるか確認する

洗濯機や冷蔵庫といった大型家電は、自家用車で運べないことが多いものです。引越し業者に運搬を依頼することもできますが、高額な費用がかかってしまいます。

その点、提携の運搬サービスがあるトランクルームなら、引っ越し業者に比べて格安で荷物の運搬・搬入を依頼できる場合があります。ドッとあーるコンテナの「レントラ便」は、運転手付きで荷物運搬まで手伝ってもらえる非常に便利なサービスです。30分あたり5,020円から利用可能なので、検討してみてはいかがでしょうか。なお、料金は軽トラック・1トンバン・2トンアルミバン車・4トンウイング車と、車両によって異なります。それぞれの車両で運転手のみの「セルフ型」と、手伝いありの「レギュラー」を選択でき、利用料金も変わります。家電の量や手伝ってくれる人がいるかどうかなど、事情に合わせて選べるのが嬉しいところです。オンライン予約ができ、申し込みが簡単なこともポイントです。

洗濯機などの家電は安心できるトランクルームに預けよう

洗濯機などの家電は、劣化を防ぐために、トランクルームに預ける前にしっかりとクリーニングするのが重要です。さらに、安心できるトランクルームを選ぶのも大切なポイント。ドッとあーるコンテナなら、防犯カメラ(一部現場)と南京錠でセキュリティ対策も万全です。ウェブ契約でお得になるキャンペーンもあるので、ぜひ利用してみましょう。