トランクルームはさまざまなものを収納しておくことができるスペースですが、趣味部屋として使用することもできます。特に、何かを収集する趣味の場合、自宅のスペースをとってしまうことからトランクルームを有効利用する人も少なくありません。本記事では、トランクルームを趣味部屋として実際に活用している事例や注意点について解説します。

トランクルームとは

トランクルームとはどういうものなのか、その種類も含めて解説します。

そもそもトランクルームとは

「トランクルーム」とは、レンタルできる収納スペースのことを指します。生活をするなかで服や家具、小物などが増えてくると、場合によっては収納が足りなくなることも少なくありません。トランクルームに不用品などを預けることで、自宅にはその分スペースが確保できます。たとえば、冬用コートなど衣替えした衣類、アウトドアグッズやレジャー用品、書籍などを預ける人が多いです。また、引っ越しやリフォームなどをする際に一時的に荷物を預けたり、海外転勤の間、家電や家具を保管したりするために利用するケースもあります。ちなみに、必ずしも「トランクルーム」と呼ばれているとは限りません。運営会社によっては「貸し倉庫」「レンタルボックス」「レンタルコンテナ」などさまざまな呼び方がされています。

トランクルームの種類

トランクルームは主に「屋内型」「屋外型」があります。屋内型は建物内に収納スペースがあり、温度・湿度を最適に管理していることから保管環境が良いところが多いです。空調設備が整っていることで、パソコンや着物といった繊細な扱いが必要なものの保管も安心してできます。屋外型は屋外に設置されているコンテナに荷物を預けるトランクルームで、車で近くまで行くことが可能です。大きな荷物の保管をする際にも便利で、バイク専用のコンテナもあります。ただ、外気の影響を受けやすい点は注意が必要です。

また、WEBやメール、電話で申込ができる宅配型のサービスもあります。宅配型は荷物を専用ダンボールに詰め、宅配便で送るサービスです。こちらは1箱からでも預けることができる点、自分で持ち運ぶ必要がない点などが便利であるといえるでしょう。ただ、荷物の出し入れをする度に手数料が発生し、好きなタイミングですぐに取り出すこともできません。

趣味部屋としての活用事例

トランクルームの利用規約を守ることを条件として、収納以外に趣味部屋として使用することも可能です。そこで、こちらでは実際にどのような活用例があるのかを紹介します。

コレクションなどを預ける

トランクルームをグッズのコレクションや模型などを展示するためのスペースとして使用する人もいます。コレクションは徐々に増えていくので、模型やプラモデルなどの展示は広めのスペースが必要です。そのため、家族と同居している場合、「片付けてほしい」と言われてしまうこともあるようです。

そのようなケースでも、トランクルームであればコレクションを捨てずに保管したり、自分がやりたいように展示したりできます。トランクルーム内に棚などを設置すれば、お気に入りのものを展示した自分だけの趣味部屋の出来上がりです。また、自宅はそれまで趣味のものを保管していたスペースが空くのですっきりとした空間になり、ほかの目的のために使用することもできます。

コスプレ衣装などを保管する

コスプレを趣味にしている場合、収納に衣装が保管しきれない人もいるようです。そのため、トランクルームがコスプレ用の衣装一式を預けるクローゼットの役割を果たしているケースもあります。コスプレをするためにはウィッグや衣装、小物類など必要になるものが多く、自宅の収納だけではすべてを片付けておけないこともあるでしょう。

トランクルーム内に全身が映る鏡とハンガーラックを設置すれば、簡易的な衣裳部屋になります。コスプレをしたいときはトランクルームで着替えてそのまま出かけることができるので、家族に見られたくない、衣装などに触られたくないというときにも好都合です。鏡を設置しておくと、試着室のように使用することもできます。

バイクガレージとして利用する

バイクをトランクルームに置いておく場合、盗難被害に遭いにくいというメリットがあります。駐車場のセキュリティが向上し、バイクの盗難被害は減少傾向にありますが、それでも被害に遭わないとはいえません。トランクルームは建物の中に大切なバイクを保管し、盗難防止ができる以外にも雨風による劣化防止になります。しかも、バイクコンテナであれば、メンテナンスパーツ、ヘルメットを保管できる棚も設置されているので便利です。大きめのトランクルームを契約して、さまざまなバイク用品を保管したり、メンテナンスを行ったりする人もいます。屋内型トランクルームでも、自分で棚を設置すればバイクとともに必要なものを保管することが可能です。

トランクルームを趣味部屋にする際の注意点

トランクルームを利用する際は、各運営会社が定めた利用規約を守らなければなりません。注意すべき点もさまざまあるため、4つのポイントを挙げて解説します。

用途に合った種類のトランクルームを選ぶ

趣味部屋として使いたいと考えたとき、屋内型と屋外型のどちらが向いているのかを正しく選ぶ必要があります。屋内型トランクルームであれば温度や湿度など空調設備がしっかり管理されていることも多く、フィギュアや書籍、衣装など湿度によって傷んでしまう可能性が高いものを保管するのが適しているといえるでしょう。

屋外型トランクルームはガレージやコンテナタイプなどを指し、空調設備がないものが多いことから外で使用するものを保管するのが向いています。たとえば、キャンプ用品や釣り道具、DIY道具などです。バイクを保管する場合も屋外型で可能ですが、バイク専用コンテナがあるなら、そちらのほうがおすすめといえます。ただ、バイク専用コンテナの数は少ないです。

宿泊はできない

トランクルームは収納スペースとしてレンタルしているため、原則として荷物の収納と整理、出し入れすること以外は禁止です。広めのトランクルームであれば小さな家具を持ち込むと一見自宅の部屋のように見えるので、寝泊まりできるのではと思う人もいるかもしれません。しかし、トランクルームに住んだり、一時的であろうと寝泊まりしたりすることは法律で禁止されています。そもそも水道や電気など生活に必要なものがなく、窓がないものも多いので住居やホテルのような使い方をするのには適していません。そういった行為が発覚すると、「強制退去+違約金の支払い」になる可能性があります。

長時間の滞在はできない

トランクルームでは長時間の滞在をすることも禁止されています。これは、トランクルームの役割がレンタル収納スペースであると定義されているからです。趣味部屋として利用するのであれば「数時間の滞在はしたい」と考えがちですが、ルール違反になってしまいます。たとえば、本を保管するために利用し、時間があるときに読書部屋として数時間トランクルーム内で過ごすことなども許可されていません。読書以外にも、音楽・映画鑑賞も禁止です。滞在時間自体は決められていないものの、荷物の出し入れに必要な時間と考えれば、長くても約1~2時間が目安と考えておくのが無難でしょう。

床や壁を傷つけないように使用する

トランクルーム内にはラックなどを持ち込み、自由にレイアウトして楽しむことができます。ただし、壁に棚を設置したり、フックを打ちつけたりするのは不可なところが多いです。趣味部屋として利用し、さまざまなものを保管するときには、床や壁を傷つけないように十分に注意する必要があります。もし使用によってトランクルームが傷だらけになったり、汚れがひどかったりした場合はその状態によって原状回復をしなければならないケースもあるからです。トランクルームの利用をはじめる前に、ルールをしっかりと確認しましょう。

トランクルームは収納以外にも趣味部屋として活用できる

トランクルームは荷物の収納や保管のためだけではなく、趣味部屋として活用することも可能です。ドッとあ~るコンテナにはさまざまなサイズのトランクルームが用意されています。用途に合わせて選ぶことができるので、コスプレ衣装やコレクション品の保管など趣味部屋として借りる人も少なくありません。WEB特典などもあるので、まずは気軽に問い合わせましょう。