バイクの安全な保管場所がなくて困っている人は多いでしょう。そのようなときは、バイクコンテナがおすすめです。バイクコンテナは、バイクの保管を目的としたレンタルスペース。コンテナによってさまざまな設備があるので、自分に合ったところを選ぶようにしましょう。この記事では、バイクコンテナの概要や選び方、快適に使うポイントを解説します。

バイクコンテナとは

そもそもバイクコンテナとは、バイクを安全に格納できるよう設計されたコンテナを意味する言葉です。バイクコンテナには壁と天井があるので、雨やホコリからバイクを守れます。直射日光も避けられるので、バイクの品質を維持するのにも役立つでしょう。さらに、バイクコンテナには十分なスペースがあります。ヘルメットやジャケット、整備工具といった関連グッズも一緒に管理可能です。

また、バイクコンテナの多くはセキュリティ対策もしっかり施されています。いたずらや盗難の防止にバイクコンテナを利用している人も少なくありません。しかも、普通のコンテナと比べると、バイクの出し入れをしやすくするための工夫もなされています。オイル交換やタイヤ交換、パーツの装着などの簡単な作業も、コンテナの中なら人目を気にせず行えるでしょう。

バイクコンテナを選ぶポイント

コンテナによって、細かい条件は異なります。この段落では、バイクコンテナを選ぶときの基準を挙げていきます。

サイズ

バイクコンテナの「サイズ」は非常に大切な要素です。狭すぎるコンテナを選んでしまうと、バイクを入れるのに苦労します。コンテナの幅はバイクの全幅よりも40cm以上広いのが目安です。さらに、コンテナの全長がバイクの全長を超えていることも確かめましょう。コンテナ内で作業をするには、自分の身長よりも高い場所を選ぶことも必須です。これらの長さや高さはコンテナ会社のサイトでチェックできることも珍しくありません。ただ、実際の開口部は公開されている数字よりも狭いケースがあります。選ぶ際には現地まで出向き、コンテナをメジャーで測っておきましょう。

もしもコンテナの全高がやや低かったとしても、バイクにまたがって入れるなら大きな問題になりません。むしろ、コンテナの中が広くても、間口が狭くて収納できない場合のほうが問題です。自分のバイクをスムーズに入れることのできるコンテナを借りるのは大前提といえるでしょう。

通路幅

コンテナの「通路の幅」もリサーチしたい条件です。コンテナに向かう際に、バイクを直進で出し入れできるだけの広さがあるかチェックしましょう。バイクの幅がなんとか通れる程度の幅では移動に苦労します。バイクの1.5倍以上の幅が理想的です。なお、バイクをコンテナに入れる際には「ラダーレール」に車体を乗せなくてはなりません。ラダーレールの正面にバイクを置いてコンテナに導き入れるため、通路はラダーレールの長さ+バイクの全長+αの幅が必要となります。この寸法に対して、できるだけ余裕がある通路幅のコンテナを選ぶようにしましょう。

コンテナと道路の高低差

道路とコンテナの間の「段差」にも注意しましょう。安全にバイクを出し入れするには、段差がなるべく小さいほうが良いでしょう。なお、コンテナが坂の途中にあると左右で高低差が異なる場合もあります。そのようなコンテナは段差が大きくなりやすいといえます。さらに、バイクをラダーレールに乗せても車体がまっすぐになりません。不安定なままバイクを動かさなくてはならず、トラブルの原因になるでしょう。また、あまりにも道路との高低差が大きいと、安心して使えるラダーレールが見つかりにくくなります。そもそも、坂になっていない地形でバイクコンテナを探すようにしましょう。

ちなみに、汎用のコンテナではラダーレールが付属されていません。そのようなコンテナにバイクを収納するなら、自分でラダーレールを買って設置することになります。

出し入れ可能な時間

バイクをコンテナから出し入れできる「時間帯」も重要です。特に、住宅地にあるバイクコンテナは騒音が問題視されることも少なくありません。そのため、バイクを出し入れできる時間が厳しく決められている傾向にあります。仮に、深夜や早朝でもコンテナを利用したいのであれば、時間制限が大きな制約になる可能性も出てくるでしょう。そうならないよう、契約前にコンテナを使える時間について調べておくことが必要です。おすすめなのは、24時間365日利用できるバイクコンテナです。こうした条件のバイクコンテナなら、ライフスタイル優先でバイクの管理をできるでしょう。

セキュリティ

バイクコンテナの「セキュリティ対策」も無視できないポイントです。なぜなら、バイクコンテナを利用していても窃盗団に狙われることはあるからです。窃盗団によっては、組織的に特殊な道具を用いて犯行に及びます。そのため、セキュリティ対策を怠っているコンテナではバイクが危険にさらされかねません。セキュリティの大前提として、防犯カメラのあるバイクコンテナを選びたいところです。何かあってもカメラがあれば、犯行の内容を記録しておけるからです。それに、防犯カメラがあるだけで窃盗団のターゲットにされにくいのもメリットです。

次に、バイクコンテナの「鍵」も見てみましょう。頑丈な鍵があるコンテナでは、窃盗団も作業に苦労します。窃盗団は時間がかかることを嫌うので、頑丈な鍵もまたセキュリティ対策になりえるのです。

バイクの出し入れに欠かせないラダーレールの選び方

バイクコンテナ選びではラダーレールの高さをしっかり見極めましょう。ラダーレールの高さが合っているコンテナを選ぶようにします。加えて、ラダーレールの長さとバイクの全長を足しても、道路幅よりも短くなっていることが重要です。また、幅に余裕があるラダーレールなら安全にバイクの出し入れを行えます。次に、ラダーレールの「耐荷重」もチェックします。ラダーレールによって、耐えられる重量は異なります。自分のバイクの車体を支えられるだけのラダーレールを選ばなくてはなりません。

なお、ラダーレールの幅によってバイクコンテナの料金は変わります。ラダーレールの幅が広いほど便利に利用できるものの、料金は高くなってしまいます。それでも、安さだけを重視してしまうのも危険です。バイクコンテナは頻繁に使う場所なので、便利に出し入れを行えるのが理想だからです。そのほか、自分でラダーレールを用意する際には「重さ」もしっかり考えましょう。特に女性ライダーは、一人でも設置できる重さのラダーレールを選ばないと困ってしまう可能性が出てきます。

バイクコンテナを快適に利用するためのポイント

快適性を高めるには、コンテナにバイクを入れる前から「床張り」をしておきましょう。そうすれば、オイルが垂れたりタイヤ跡がついたりして、コンテナが汚れてしまうのを防げます。次に、コンテナ内のレイアウトも重要です。広いコンテナであれば棚やラックを自由に設置できます。それらにバイク用品やパーツを収納しておくと、保管を楽に行えるでしょう。用途ごとに道具やパーツを整理し、使いたいときにすぐ取り出せるようにすることも肝心です。

コンテナの通路は、土や砂利よりも舗装してある方が良いでしょう。整備された通路ならバイクの取り回しが楽です。コンテナを使い続けるうえでのストレスが軽減されます。

バイクコンテナをレンタルして快適なバイクライフを送ろう!

愛車の保管や盗難防止には、バイクコンテナのレンタルがおすすめです。そして、コンテナを選ぶときは出し入れのしやすさやセキュリティ対策をしっかり見極めましょう。たとえば、24時間利用可能でセキュリティも万全の「ドットあーるコンテナ」は理想的な条件が揃っています。ラダー(スロープ)のレンタルもあるので、バイクの出し入れも楽になります。